「ツボ」を突く。

色々な「ツボ」を突いてみる。

~ 伊調選手ツブして、誰が得する? ~

ご存じの通り、レスリング界がエライことになっている。

 

特にネットでは、半ば憶測や妄想で「これは自分ではなく、他の誰かが言ったこと。」

と、平気で物陰から「国民栄誉賞」に石を投げている奴が何と多いことか。

 

ヒドイものになると、「監督が選手と寝ている」などという奴までいる。

 

世界を連覇するような人たちにそこに使う「ヒマ」や体力なんてあるか?

 

もし仮に、倫理面の考察を一旦思考の輪から外したとしても、女性のスポーツそのもの

が(あまり表面的には語られないが)「いかにデリケートな女性生理とうまく付き合う

か」が超重要な事項の一つであることぐらい、中学生以上なら誰でも判る。

 

世界制覇や連覇のためにそんなリスクを冒す選手や監督がどこにいる?

 

まあ、たまに夫婦で選手とコーチという組み合わせもあるが、それでも「照準を合わせ

た大会」が夫婦二人のプライオリティであって、そう簡単に「産休」にはできない。そ

うなると、今度は練習場所や環境を提供してくれる「スポンサー」の信頼を失う。栄誉

どころか、スポーツ選手としての死活問題に直結である。

 

栄誉・名誉の面から言っても、伊調選手を潰して誰が得をするのか?

 

今回の件は、初制覇・2連覇の話ではない。 「5連覇」が掛かっているのである。オリ

ンピック競技で5連覇。世界の頂点に20年君臨するということである。ウサイン・ボ

ルトでも3連覇、柔道野村忠宏も3連覇、これでも大偉業と称えられている。

 

もし、5連覇・・・まあ、今後出ないでしょう。4連覇でも充分「超超人」。

 

もし、「あなたの特技・普段の仕事の作業が競技のサポートになる」と、レスリング協

会に依頼され、オリンピックの正式なスタッフの一員として書面に名を連ねることにな

るとして、伊調選手のこの5連覇に(正式な仕事としても)関われるとしたら?

もし、諸事情が許すなら・・・と考える人は多いはず。

 

レスリングに長く関わってきた人間(栄監督や協会の幹部のような人々)なら、なおさ

らその5連覇の価値を認識しているだろう。その直接的な関係者となる機会を自ら手放

すようなことをするだろうか?

 

初制覇・連覇くらいなら、嫉妬に狂って・・・はあり得ると思うが、5連覇となると、

もう「キング・カズ」の如く「こうなりゃ、どこまで行くか見てみたい」と思ってしま

うのだが。(あっ、もちろん純粋に競技で「彼女を自分が止める」と燃えている選手も

いますし、これが普通ですよ。そう、陰で野心に燃えるライバルたちがいるからこそ、

勝っても負けても素晴らしいドラマが生まれる、ということです。)

 

そう、少なくともこの騒動は、伊調選手をしいたげることで得をする関係者はいないの

である。

 

 

得するとすれば、「自称 ❝ 関係者 ❞」だろう。

 

それは、これまで伊調選手の「訴状には関わっていない」という一言以外の「沈黙」に

全てが込められているような気がする。この選手も本当によく解っていて「クレバー」

なんだわぁ。

 

 

合掌。