「ツボ」を突く。

色々な「ツボ」を突いてみる。

‐近年の「ブレーキペダル踏み間違え事故」に思う‐

 

 まぁ、完全に年齢的認知力が原因と思われる「逆走」などはともかく、いわゆる「ペ

 

ダル踏み間違い事故」は、よく見てみると老若男女問わず起こっている。ということ

 

は、単純に「高齢者認知力」の問題ではないということだ。だから、「運転免許 返納」

 

だけではこの手の事故は無くならない。

 

 

 

 ニュースなどで報じられた、事故が発生した場所を思い出していただきたい。大抵は

 

コインパーキングやスーパー・ショッピングモールなどの商業施設駐車場、そして圧倒

 

的に多いのがコンビニの駐車場だ。駐車場…、そう「車を止める」ために入ってきたの

 

であり、自分以外にも「乗り降り」「出入り」の人・車がかなり近い距離ですれ違う結

 

構危険な状態だ。

 

 

 

 AT車がほとんどの現代で、駐車場に入ってから(買い物時を除いて)車道に戻るま

 

で、「アクセルペダル」は使う必要がないし、安全面から言ってもむしろ「使うべきで

 

はない」というのがセオリーだろう。もちろん、通路が上り坂だったり、駐車スペース

 

が下り坂で車体が進まない、少々段差があってパワーが必要な場合(とMT車)は除

 

く。

 

 

 

 (平地で)AT車はDレンジの状態でブレーキを外せばアクセル無しの低速で進んで

 

くれる。つまり駐車場内なら、安全確認と「ブレーキに足を仮置きしながら」ブレーキ

 

操作だけに専念させてくれるのだ。そこへわざわざ「アクセル操作」を足し入れること

 

で事故の確率を自ら上げてしまっているのだ。

 

 

 

 

 そもそも小生の通った教習所では、「AT車は基本的に(縦列込み)駐車動作とバッ

 

ク移動は、アクセル無用と覚えてください。どうしてもパワーがいる時は本当にゆっく

 

りと。」と教えられた。他の教習所でも基本そうだったのではないか?

 

 

 

 現代の象徴的“ 蛇足 ”と言えるのではないか。

 

 

 

 これも“ 蛇足 ”だが、こういう傾向をきっかけに「高齢者運転免許 返納」の機運が高

 

まりつつあるのに、まともに打撃を食らう自動車メーカーが何の反論もしないのが不思

 

議だ。「皆さんが無理せず丁寧に運転していただければ、この手の事故は起こりませ

 

ん。何とぞお願いします。」くらい言っても良いだろう。

 

 

 あっ、もしかすると、ここをあえて気にせず、自動運転車を作り上げて世間を見返し

 

てやろう、という所か?

 

 

 

合掌。